中小企業診断士を取ってよかったこと

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30代から中小企業診断士の勉強をはじめ、3年がかりで合格しました。

 

目指したきっかけや生々しい苦労話は、「私マナブの中小企業診断士・合格体験記」に書いたので、このページでは取ってよかったことをに焦点をあてて、感じたことをまとめたいと思います。

 

中小企業診断士を取ってよかったこと
  1. 経営全体を俯瞰でみれるようになった
  2. 無駄なストレスがなくなった
  3. 社外の人とのつながりが急激に増えた
  4. スカウトされるようになった
  5. 転職や独立の選択肢が増え、精神的に楽になった

 

それでは、一つずつ説明していきます!

 

 

経営全体を俯瞰でみれるようになった

会社に勤めていると業界のことや担当業務に詳しくなるものの、他の業務はよくわからないのが本音ではないでしょうか?

 

どうしてあの部署はこうなんだろう、人事部が~、経理部が~、生産が~など、他部署の愚痴を言うことも聞くことも多いですね。

 

 

私自身、経営自体に興味があったこともあり、ビジネス書を読んで勉強していたつもりでした。だから何となくわかっているつもりだけど...という状態でした。

 

が、今振り返ってみると、中小企業診断士に合格する前と後では経営の見え方が全然ちがうんです。今の方が経営を俯瞰して見れる!

 

 

営利企業は、景気変動、競合他社など外部環境の変化がある中、ヒト・モノ・カネ・情報の資源を活用して利益を出す必要があります。

 

中小企業診断士の試験勉強を通じて、経営に必要な知識全般を網羅的に学ぶことができたため、今では経営全体を俯瞰でみれるようになりました。

 

 

 

経営の基礎知識を身につけたことで無駄なストレスがなくなった

経営を俯瞰でみれるのと関連するのですが、中小企業診断士になってからは無駄なストレスがなくなりました。

 

会社で働いていると、どうしてここに予算を使わないのだろうとか、それって無駄な取り組みじゃないかとか...一見理不尽に思えたり、無駄に見える意思決定ってありますよね?

 

中小企業診断士の勉強をはじめる前の私は、理解ができず、それをストレスに感じることがありました。

 

要は、「上層部は馬鹿だ。現場を知らないんだ。」っと思うことが度々あったのです。言い方悪いですが、本音はそんな感じでした。

 

 

ところが、中小企業診断士試験の勉強をして合格してからは、そう思うことが少なくなりました。

 

きっとこういう理由で、こうしているんだ...と上層部の意思決定を客観的にみることができるようになり、意思決定の背景にあるものが読み取れるようになったのです。

 

その結果、無駄なストレスはは減り、むしろ背景を理解して先回りして対策するなど、仕事の楽しみ方がかわりました。

 

 

 

社外の人とのつながりが急激に増えた

ご存知の方もいるかもしれませんが、中小企業診断士は他の士業に比べて、縦と横のつながりがとても強い資格です。

 

二次試験合格後に受ける実務補習をはじめ、中小企業診断協会や研究会など...とにかく人との出会いが増え、社外の知人・友人が一気に増えました。

 

それも10人、20人というレベルではなく、100人、200人という考えられないほど大勢の人たちです。想像以上の広がり方をしました。

 

 

人脈は広ければよいというものではありませんが、他業界・他業種の方と会うことで視野が広まりますし、年上・年下と対等な関係で接することで多様な価値観にも触れることができます。

 

社外の人から刺激をもらって、勤め先の会社で活かせることもたくさんあり、心の底から中小企業診断士になるのを諦めなくてよかったなーと思ってます。

 

 

 

 

スカウトされるようになった

中小企業診断士に合格してから、転職サイトに登録したところ、今までオファーが来なかったような企業からスカウトメールが届くようになりました。

 

といっても、資格保持者に一括で配信されているメールが大半なのですが。それでも、たまに個別でスカウトメールが届くわけです。

 

やはり企業から必要とされると嬉しいもので、お誘いの言葉だけでなく当時の年収を大きく上回る条件を提示されて本気で転職も考えるほどでした。

 

 

勤めていた会社で部長に抜擢され、大幅に待遇がよくなったため会社にとどまりましたが、昇格がなければ転職していたと思います。それほど条件がよかったのです。

 

日本では35歳転職限界説がありますが、中小企業診断士の資格を保持していると転職での状況もかわってくるのは間違いないと思います。

 

中小企業診断士の難易度になると、保持しているだけで一定の評価が得られるのだとしみじみ感じています。

 

 

 

 

転職と独立の選択肢が増えて、精神的に楽になった

中小企業診断士に合格すると、独立・起業が身近になります。たとえ自身が起業しなくても、周囲の人が独立していくからです。

 

もちろん、独立した当初は皆忙しく、必死で働いていますが、会社勤めしていた頃よりも充実しているようです。仕事にやりがいを感じる上に、年収1000万円を超えるならそれは充実しますよね。

 

参考 中小企業診断士の年収(外部サイト)

 

私自身は独立しておらず企業内診断士ですが、しようと思えば転職もできる、独立もできる...!

 

.転職や独立したからといって必ず成功できるわけではありませんが、こうした選択肢ができたことで精神的に楽になりました。

 

もちろん横柄な態度はとりませんが、会社で納得できないことがあっても「別に会社辞めてもいいだよ?」と強気でいられるのは、中小企業診断士の資格があるからです(笑)

 

 


中小企業診断士は取って損しない資格です

中小企業診断士の資格は取っても喰えないとバカにされたりしますが、取って損しない資格だと思います。

 

会社勤めしている間に取得しておいて、将来的に独立・起業する方も多いです。取得した後の維持費も年間1万円以下で、将来の可能性が広がるのなら十分メリットがあります。

 

参考 中小企業診断士の維持費(外部サイト)

 

以前は、TACなど大手資格学校の講座が主流で、受験するにも多額の学習コストがかかりましたが、近年は私が使った診断士ゼミナールやスタディングといった通信講座もあります。

 

中小企業診断士に合格するには1000時間前後勉強しなければなりませんが、取って損はしないはずですよ。